第3話
一冊目(絵日記の語り)
一冊目の本を選んで読みましょう。
このチャプターをプレイする本選択
(本を選びましょう。)
(「親孝行ができなかった夏」「虫の音、風の音」は別チャプターにて公開します。)
絵日記
「絵日記の語り」という本に決めた。
(本をタップし、取り出しましょう。)
本を取り出し、開いた。
瞬間、世界が闇に包まれた。
立っている感覚はある。
世界に光が戻ったとき、あなたは知らない場所にいた。
窓から光が差し込む室内。目の前には誰かの絵日記。
おそらく、幼い少女の書いたもの。
だが、自分の意思関係なく、絵日記から目が離せない。
ひらがなだけで書かれた文章を頭が理解する。
「はちがついちにち ともだちができた。なまえはきいてないから、あしたきく。」
二人の少女が笑顔で手を繋いでいる。
「はちがつににち ともだちとあそんだ。おなまえききわすれた。あしたもあそぶ。」
ページを捲る。
「はちがつさんにち ともだちとあそんだ。あしたはおでかけする。」
その続きはなかった。
8月3日で止まっている。
???「(今日は8月4日…)」
男性の声が脳内に響いた。
???「(もう5時半だけど、どこにいるんだろう。迎えに行こうにも行き先を教えてもらってない。)」
???「パパ、ただいま!」
後ろから少女の声がした。
振り向こうとして、
また暗転した。
恐世「気づきましたか?」
恐世が現れた。
恐世「絵日記の語り」は、父親が幼い娘の絵日記を読む短い話です。
恐世「ですが…」
恐世「違和感に、気づきました?」
恐世「それなら、もう一度確認してみてください。」
目の前に、あの絵日記があった。時間が戻ったのだろうか。
恐世「気づきましたか。それは良かったです。」
あなた「8月2日の絵日記。赤い服の子、下半身がなかった。」
あなた「でも、その隣の女の子はあった。」
あなた「…赤い服の子は、幽霊なんですか。」
恐世「お見事です。」
微笑みを崩さずに。
恐世「それでは、図書館に戻りましょうか。」
暗転が解けたとき、あなたと恐世は図書館にいた。